鶯谷所印

このスポットについて教えてください！

ここはホテルサンモリッツグループの３番店という事から、第三惑星・地球にちなんでＴＥＲＲＡ（テラ）と名付けました。母なる大地のごとく落ち着いた空間を目指し、生命の起源である海に擁かれる心地を求めて、充実した入浴シーンを追及しております。また母体のサンモリッツグループは、祖父が鶯谷の地に昭和３４年・旅館しのぶ本館創業を起源と致しますが、旅館創業以前は万年筆やシャーペンを作る町工場を営んでいたと聞いております。今でも当時作っていた、芯の出し方から難しいシャーペンを、父の形見に大切に保管しております。

とくに注目してほしいポイントは？

サンモリッツグループのキャッチコピーである「遊びにおいでよ！」の精神のもと、一日のデートを丸ごと請け負うべく、スタッフ一同楽しくくつろいだひと時の演出に努めております。また「テラ」では、温泉旅館に行きたいけど時間が取れない方々に身近な温泉旅行をご提供しようと、和の温か味あるお部屋作りや、一部露天風呂風にご利用頂ける大きな浴室など、手軽な温泉旅館気分を感じて頂けましたら幸いです（残念ながら温泉ではございません）。

鶯谷という街の良さは？

お寺とラブホしかない……生死を司る街（笑）。なぁんて学生時代には友人に紹介しておりましたが、元は町工場の集積地だったと聞いております。我が家も万年筆工場でしたが、他にも和傘や下駄を作る小さな町工場から昭和３０年代に次第に旅館に変わっていった様です。幼少の頃は木造の旅館しのぶ別館の階段で遊んだり、急須などの入った茶櫃（ちゃびつ）にモナカをセットする事が、子どもの私の仕事だったと記憶しております。下足を預かったり、湯たんぽにお湯を入れたり……どこの旅館でも子供が手伝う光景があったのではないでしょうか。向こう三軒両隣ではありませんが、古くから鶯谷で商売をしているラブホも多く、町会活動にも深く携わる地域に根差したレジャーホテル街と言えるのではないでしょうか。温か味に包まれる街の雰囲気を感じに、遊びにいらしてはいかがでしょうか？

街へ訪れた人におすすめしたいスポットは？

言問通りを歩くと普通に見えてくるスカイツリーは、スックと下から最上部まで一見できてナカナカだと思いますねぇ。焼肉鶯谷園は有名ですが、予約でなかなか入れないのがネックですかねぇ。タバコ吸いの私には、南口から階段を下りた先の鶯谷公園にある喫煙所が助かりますねぇ。子供の頃よく遊んだ公園なのですが、大人の今でも楽しませて頂いております。北口では元三島神社ですかねぇ。毎年５月には例大祭が行われ、私も馬車馬の如くお手伝いさせて頂いてまぁす。御神輿９基が揃って渡御する、３年に一度の連合渡御は圧巻なのですが、今年残念ながらコロナの影響で中止になってしまいました。３年後にお出掛けしてみてはいかがでしょう？ 恐れ入谷の鬼子母神「朝顔祭り」も来年は開催されるといいですね。

『鶯谷所印』を集める人へ、メッセージをお願いします！

東京国立美術館や科学博物館、徳川将軍の眠る寛永寺や正岡子規が晩年を過ごした子規庵、書道博物館谷や谷根千への裏口として便利な鶯谷を実感してみてはいかがでしょうか？ 今年の大河ドラマ・渋沢栄一や徳川慶喜のお墓も至近ですよ。一生に一度、この機会でしか訪れない地『鶯谷』かもしれませんので、ついでに遊びも堪能して行ってくださいね！

スポットを担当したイラストレーター

YOUCA

YOUCA

Hair Make-up / illustration / collage

雑誌や広告、MVなどを中心に数多くの著名人のヘアメイクを手がける。
2016年以降、イラストやコラージュワークやアートディレクションも含めた作品制作に積極的に取り組むようになり、
2018年 アート展「パラレル」を開催。
独自の世界観をPOPに表現することを得意とする。来年開催予定のアート展に向けて、現在も作品制作中