レストランQ
レストランキュー
お話を聞いた人
本部 順子
Jyunko Motobe
兵庫県神戸市出身。高校卒業後に上京し、昭和54年10月より鶯谷で「レストランQ」を営む。現在でも一人で店を切り盛りし、年中無休で何があっても店を開けてお客様を待つというスタンスを貫く。年に一度の恒例行事は、常連のお客様とそのご家族20名ほどで観光バスを貸し切り、バーベキューへ出かけること。
このスポットについて教えてください!
レストランQは、古き良き時代のスタイルを貫き40年。コンセプトは、「昔あったよね、こういう店」です。うちでは食事を楽しんでいただくのはもちろん、考え事をしてボーッとしたり、何もしない時間を過ごしてもらってもいいんです。そういう意味では、普通のレストランらしくはないかもしれませんね(笑)。ここで出会う人たちがお互いに思いがけない会話を楽しんで欲しいですし、どこの誰にとっても気が休まる場所であり続けたいと思っています。だから、時には私自身が率先して話し相手になることもありますよ。
とくに注目してほしいポイントは?
店名のQは、クオリティのQ。手づくりにこだわり、心を込めた家庭的な味の料理と、人同士がつながりを感じられるアットホームな雰囲気を楽しんでいただきたいです。食事ができあがるまでの時間には、たまたま隣に座ったお客さんと会話に花を咲かせてみてください。特別な何かがあるというわけではないですが、だからこそデジタルから離れて、人間らしいコミュニケーションを楽しめる場所なんだと思います。若い方にこそ、ぜひそういう感覚を味わってもらいたいです。
鶯谷という街の良さは?
鶯谷には、妙な色っぽさがありますよね。それは古き良きものと、新しいものが混ざり合っているからなのかもしれません。目新しい何かがあるわけではないので、決して華やかな街とは言えないですし、ほかの街と比べて秀でたところがあるわけでもない。だけど、所々にあるレトロな雰囲気がどこか奥ゆかしくて、ロマンチックな気持ちにさせてくれます。
街へ訪れた人におすすめしたいスポットは?
ここという場所はありません。でも、それこそが鶯谷の良さです。特別なものがないからこそ、都会の喧騒から離れて落ち着くことができると思いますよ。街に心も体もゆだねて、時が過ぎ行くまま、のんびりと過ごしてみる。これが、私のおすすめの楽しみ方です。
『鶯谷所印』を集める人へ、メッセージをお願いします!
「コーヒーってこんな味だったんだ!」と、感動したような経験はありますか? なければ、ぜひレストランQへ。食後のコーヒーで癒されに来てください。そして、ここで出会う人たちと楽しい時間を過ごしていただきたいです。思いがけない出会いがあったり、会話が広がると、抱えている悩みも吹き飛ぶはず。そんなきっかけになれる下町のあたたかさに触れてみてください。
特別サービス
鶯谷所印をお持ちで、レストランQご利用の方に
コーヒー(HOT/ICE)か、ソーダ水をサービスいたします。
スポットを担当したイラストレーター
Sumiko
1999年生まれ。
画家・イラストレーターとして絵を描いて活動しているほか、本の表紙や告知フライヤー等のデザインの仕事も行なっている。