HOTEL YAYAYA 貳番館
ホテル ヤヤヤ ニバンカン
このスポットについて教えてください!
父親が昔から鶯谷でラブホテルとサウナを経営しており、約20年前に独立してそれらを兄から買い取りました。それから縁があって、ここのホテルを譲っていただいたので、「HOTEL YAYAYA」の二番目ということで、「貳番館」という名前をつけました。もともと和室が多い造りでしたので、それを活用しながら一部を洋室に改装して、お好きな方を選んでいただけるようにしています。
とくに注目してほしいポイントは?
ほかのホテルさんもそうだと思いますが、とにかく掃除を徹底的にしています。お客様に気持ち良く使っていただくには、それが一番なんですよ。たとえば、何か奇抜なモノを置いたり、流行りの設備を入れるという方法もありますが、それはあくまで一時的な効果しかありません。だから、ついマンネリ化しそうな時でも喝を入れて掃除をきちんとしたり、壊れたところを当日中に直せるようにしています。必ずしも、新しい=きれいではなくて、古い=きたないではないですからね。
鶯谷という街の良さは?
はじめて駅に降りると、どうしてもラブホテルが目立ってしまいますが、30〜40年前頃にはそれらのほとんどが旅館だったんですよ。時代の流れの中でラブホテルという商売が人気になり、次第に増えていったという経緯があります。そういった背景だからか、同じ商売なのに喧嘩することもなくオーナー同士の仲は良いです。台東区にはもともと助け合いの文化があると私は思っていますし、そういう意味では、人を受け入れる器の広さみたいなものが魅力ではないでしょうか。
街へ訪れた人におすすめしたいスポットは?
うーん、なんとも言えない。意外と住んでいる本人たちにもよくわかっていないのかもしれません(笑)。逆にみなさんから教えていただきたいです。
『鶯谷所印』を集める人へ、メッセージをお願いします!
普通はラブホテル街があるような駅って降りないですよね。自分の友人も、私がいるから降りたけど、用事がなければ降りることはないかもと言っています(笑)。でも、だからこそ渋谷や新宿なんかとは違う雰囲気がたくさん残っているので斬新だと思いますよ。ぜひ所印をきっかけに、この地域を歩いてみて欲しいです。
スポットを担当したイラストレーター
YUTAKA NOJIMA
Artist / Illustrator
Manhattan Portage ART AWARD 2020受賞をはじめ、桑沢デザイン研究所 卒業生作品展2021 メインヴィジュアルのイラスト担当。その他にも自身の作品展示やアパレル、パッケージ、ブックカバーなど幅広く活躍中。